今年も、我が家恒例のサッカー観戦での仙台旅行です。
今回は、友人と一緒に三人で行きました。
東京から仙台までは「はやぶさ」に乗ると、約一時間半。
また、仙台からスタジアムの最寄駅まで約十五分という、アクセスの良さも魅力です。
サポーター仲間も数千人駆けつけてました。
試合翌日は、定番となった、本塩釜の「すし哲」。
七年連続で通ってます。
元々、仙台に行った時に、ちょっと遠出するかと言うことで、本塩釜に行って、塩竃神社に行ったのですが、
行った後で、寿司屋に行こうということで、
駅前のインフォメーションに行ったら、
「本塩釜近辺には九軒の寿司屋がありますが、人気の店とかは、人それぞれです。」
と言われ、結局、私の名前が入ってる「すし哲」に入ってみました。
その時の「カツオ酢」と「ほや酢」が美味しくて、通うことになりました。
通うと言っても、年に一回ですけど。
昨年は事前に予約の電話を入れると、
「予約しなくても大丈夫と思いますが、承りました」
だったのが、今年は、
「昼食の予約は受け付けなくなりました。」
とのこと。
確かに、四階建てくらいのお店で、座席も充分なので、私も、そこはあまり心配してませんでした。
今年は行ってみると、
まず、置いてあるリストに、待ってる私達の名前を書くことになっており、
開店三十分前に行ったのですが、私達が二番目でした。
結局、十三時半位まで列があったような気がするので、
行くなら十三時半以降が狙い目かもしれません。
ガイドブックで紹介されているのかもしれませんが、
このお店のウリは
「すし哲物語」
というお店独自の縁のついたお皿に盛られた盛り合わせで、
入店した方の殆どが、このメニューを注文します。
このメニューはカウンターにいる四人くらいの職人さんが、
カウンターから見て、左の職人さんから、それぞれ担当のネタを握り、
お皿の上に「すし哲物語」が完成していきます。
カツオ酢
でも、皆さん注文するので、出てくるまでに時間がかかるのです。
私は、まず、「カツオ酢」という、このお店のオリジナルメニューを注文します。
これは、裏方で調理されるので、殆どすぐに出てきます。
タタキではなく、カツオの切り身に、すし酢(たぶん)をベースにした、このお店のポン酢に漬かってて、
上に大根おろしと木の芽が乗っています。
店員さんが配膳する際に、
「いつものように、混ぜて食べてくださいね。」
と言って持ってきてくれました。「いつものように」って、一年に一回しか行かないのに、覚えてくださってたのかなぁ。とか思いながら食べました。すし酢を使っているので、カツオだけなのに、カツオの握りを食べてるような気になる逸品なのですが、今回は、「汁まで飲んで」というのを、それぞれのお客様に推薦されてました。
ほや酢
あと、「ほや酢」を楽しみに訪れたのですが、これが無くて残念。私は元々、「ほや」が好きなのですが、行きつけのお店で「ほや」があれば、ほぼ必ず食べていたのですが、初めて「すし哲」に行った時に食べた「ほや」がとても美味しくて、自宅近辺では食べなくなってしまい、年に一度の仙台戦で、「ほや」を楽しみにしているのですが、サッカーの試合日程は私が決められるわけもなく、旬である五月から八月以外の試合ならあきらめもつきますが、今回は八月の試合と言うことで、三年ぶりくらいに美味しい「ほや」を食べたいと思ったのですが、残念ながら、今年は「ほや」の入荷が無かったようです。
ツブ貝とイワシ刺し
次にツブ貝とイワシ刺し。私はすしネタでは、貝と光物が好きなので、この辺りを注文しました。光物が好きなのはありますが、その前に「酢」が好きってのがあるかもしれません。ツブ貝は足が早いので、新鮮じゃないとガッカリするのですが、さすがに、このお店では、そんなことはありません。ま、最近では、居酒屋でも味の落ちたツブ貝を出す店なんて、あまりありませんけど。
アナゴ
世の中、ウナギの価格が高騰してるようですが、私、アナゴで充分です。寿司屋のアナゴって、そのタレが各店で開店当初から受け継がれているタレがあり、ふっくらとしたアナゴの組み合わせが楽しみドコロ。このお店には、白焼きもあったのですが、私としては、白焼きだと、このお店のタレを楽しめないので、蒲焼きを注文しました。考えたら、ウナギの寿司なんて無いような気がする。うな重も美味しいけど、無いものねだりをせず、アナゴを楽しむのもいいのでは。
子持ちシャコ
シャコも「ワサビ」「タレ」の二種類がありました。私はやっぱり、お店の味が楽しめる「タレ」ですが、家内と友人は「ワサビ」を選びました。ここのシャコは、シャコ全体にタレをかけるわけではなく、卵の部分にだけタレをかけていて、タレと卵の食感が絶妙でした。
筋子の細巻き
今回は結局、握り寿司を食べませんでしたが、締めとして私が好きなのが細巻きです。中でも好きなのが「山ゴボウ」。寿司屋で怖い?のが、「細巻きは何がありますか?」って言うと、「何がいいですか?」と返ってくること。ま、私は、「山ゴボウ」が好きなので、それを言えばいいのですが、せっかく旅行で来てるので、その土地の名産とか、その土地ならではのものを注文したい。でも、そのネタが思いつかない……。で、メニューをつらつら眺めていると、「山ゴボウ」がメニューに載ってました。あんまり真面目に調査してませんが、「山ゴボウ」の細巻きがあるお店は、半分以下だと思うのですが、ここには、堂々とメインメニューに載ってます。あと、お薦めメニューに「ネギトロ」があって、あと、ふとメインメニューで見つけたのが「筋子の細巻き」。私は、どちらかと言うと「イクラ」より「筋子」が好きです。まず、イクラは人工があるので、ちょっと注文前には信じられない。筋子だと、人工は無いし(たぶん)。あと、私はイクラのプチッ感は、別に要らなく、ネットリ感がいいので、やはり筋子がいいんですが、これがまた高価なので、私は引いたのですが、「そんなメニューを知ってしまったら食べたい」と言われ、注文しました。
しかし、三品とも、ご飯の量が少ない細巻きで、美味しかったです。手巻き寿司とかすると、ご飯が多くてお腹が膨れて、ネタが、とんでもなく余るってことが我が家ではあって、我が家は最近では、ご飯をちょっととネタを巻くようにしてるのですが、ここの細巻きがまた絶妙で、多分、ご飯の量がネタより若干少ないんじゃないかなくらいの感じの細巻きなので、締めにも合うし、酒の肴にも合うというか、私達は、酒が無くなったら帰るから、最後まで楽しめるメニューでした。